2024年度理事長所信
一般社団法人丹羽青年会議所
第30代理事長
佐野勇人
【所信】
ある日、生まれて6カ月になる自身の子どもが無邪気に笑う顔を目にして思いました。この子は将来10年後、20年後、さらにその先に同じように笑ってくれるのだろうか。たった数年でも大きく変わるこの世の中に私たちは生きています。これから何が起こるかわからない人生の中で、数えきれないほど多くの苦労を経験し、けれどその先に幸せと思える子どもたちの時代が来ることを願っています。
その為にはこの笑顔を大人たちが守っていき、次の世代へと繋げていかなければなりません。少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの問題を打開していく為には私たちが地方を元気にし、子どもたちが夢を描ける社会を作り、豊かな心で、関わった人達が感謝の心を持ち合わせる社会作りが必要だと考えます。
地域社会の問題は行政だけで行うものではなく、その地域に住まう人々が協力して取り組む事であり、地域活動推進の為には、地域に根差した団体が積極的に活動をする事が必要とされます。
私たち青年会議所は、地域活動の青年団体の代表として社会の課題を解決することで持続可能な地域を創ることを誓う活動をしています。私たちの活動が地域で身を結び、地域社会の一人ひとりが協働していく意識を持ち、相互に連携を深化していく事で地域社会が活性化し、地域を変えていくことで持続可能な豊かな社会が実現すると考えます。
青年会議所のメンバーはその一人と自覚して活動していかなければいけません。青年会議所やそれを経験された多くの人が多様な団体でそれぞれの特徴を生かし、協働して地域コミュニティ活動を実施しています。しかしどの団体においても加入率の低下や会員数減少傾向にあり、活動の担い手不足等の課題が出ています。これは昨今、丹羽青年会議所に於いても同じです。入会率の減少に伴い、会員の減少が進む中で組織が弱体化し、地域への発信力が弱くなり地域社会が衰退することに繋がるのではないでしょうか。
私が入会した当時は、思いの強い先輩方が数多くいました。活気があり、その中で色々な担いを与えられる事で人に対する見方が変わり、それまでの生き方にはなかった新たな価値観が生まれました。これこそが青年会議所であり、メンバーにはそのような志をもって活動して欲しいと思っています。
多様な地域団体が存在する中で、JCの宣言文には社会の課題を解決することで持続可能な地域をつくることを誓うとあります。またJCIミッションにはより良い変化をもたらすために発展と成長の機会を提供するとあります。自分自身がそのような志を持った団体の一員であり、地域社会を担う一員であり、次世代へと持続可能に繋いでいく一員であると私はJCの中で学んで来ました。そういった気づきや学びを与えてくれた団体はJCしかないと私は思います。このような学びや気づきをより多くの仲間に感じてもらいたいと思います。そして同志を増やしこの思いを一年かけて強く伝えていきます。
2024年度は30周年の節目の年であります。30周年は先人たちの運動に敬意を払い、今後の未来の希望を描き、丹羽青年会議所の活気を取り戻すために同志を増やし拡大活動に邁進し、新たな船出の年にして行きます。
結びにこの一年、背水の陣で邁進してまいりますのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。輝くJCを取り戻すために。