未来人材育成委員会 委員長 加藤大智


1.基本方針

 

 現代では、急速なネットワーク技術の進展に伴い、スマートフォンやSNSは私たちにとって、ますます身近なものになりました。子どもたちはデバイス機器を使用し、他者と簡単に連絡を取り合うようになり、わからないことはネットワーク上に散在するたくさんの情報の中から、簡単に正解を探し出すことができます。こうした環境下は子どもたちの生活の効率を上げ、日々の生活を豊かなものにしてくれたといえます。しかしその反面、子どもたちはネットワーク技術を多用しすぎるあまり、目と目をあわせたコミュニケーションを取ることや、直接的なふれあいそのものが減ってきてしまっているため、相手の意思を汲み取り、自分の考えを構築し、伝える場面が少なくなっている傾向にあります。本来であれば、このような意思疎通を繰り返す中で、子どもたちは、自分たちの置かれる社会環境に柔軟に対応し、自分で考えて行動するという重要な力を自然に身につけますが、その習慣が減少していることによって、子どもたちの成長は大きく阻まれているでしょう。

 このような背景から、地域の子どもたちには、自ら考えて行動する力である「主体性」を育んでいく必要があると考えております。子どもたちが主体性を育むことは、彼ら一人ひとりの長い人生を、自分たちの力でしっかり歩んでいくための大きな糧となるでしょう。

 本年度、未来人材育成委員会では、生まれた頃からスマートフォンやSNSに馴染みの深い、地域の子どもたちを対象に、世代や性別、国籍を問わない多くのふれあいを重ねることで、相手の意思を尊重し、自分の考えをしっかり伝える力を育む事業を行います。このようなふれあいを継続することで、子どもたちが、現代の社会環境に柔軟に対応し、多くの困難を自分たちの力で乗り越えていけるような主体性を自然と育むことを目指します。最終的にはこの事業全体を通して、主体性に溢れた元気な青年を、私たちの地域から多く輩出していくことができるように取り組んでまいります。

 

2.テーマ

 

 「輝く個性・広がる丹羽郡の輪」

 

3.活動内容

【3月例会】

私たちLOMメンバーにとって身近な方々が集まり、ふれあう事業

【 月例会】

子どもたちの主体性を育むきっかけをつくる事業

 

 

 

  

4.委員長所信

 一見とても便利なように見える現代の社会環境において、懸念されるこの世代の子どもたち特有の成長課題を再考することができました。本委員会活動で子どもたちの成長において大事にしていきたいと考えている“主体性”は、私たちの委員会活動の中で、委員一人ひとりにとっても必要になることだと考えておりますので、子どもたちと共に成長していけたらと思います。そのために、委員会メンバーとの打ち合わせを密に重ね、より良い運営ができるよう取り組んでまいります。